近年何かと話題に上がるキャバクラやキャバ嬢ですが、その裏ではキャバクラというお店やキャバ嬢を支える重要な役割を担う、キャバクラボーイ(黒服)という存在がいます。
本記事では、キャバクラボーイ(黒服)にスポットを当て、仕事内容や待遇についてプロ視点から徹底解説していきます。
キャバクラボーイ(黒服)とは??
まず初めに、黒服とは何?と疑問に思う方も多いですよね。ここでは、黒服全体について大まかに解説していきます。
黒服とはキャバクラ店やキャバ嬢を支える裏方
黒服とは、基本的にキャバクラの営業中にホール業務をしたり、キャバ嬢のメンタルケアなど裏方のお仕事をする人たちの事を言います。
裏方と言っても、黒服がいなければお店は成り立たないので、キャバクラにおいて縁の下の力持ちとして重要視されています。
黒服、またの名をキャバクラボーイと言いますが、男性だけでなく女性も黒服になることは可能です。女性の黒服の場合は、ガールと呼ばれています。
キャバクラボーイ(黒服)は正社員として働ける?
キャバクラは夜のお仕事なので、正社員として働けるのか疑問に思いますよね。結論として、黒服は正社員として働く事が出来ます。
アルバイトからの正社員雇用も積極的ですし、学歴や年齢を問わず出世可能なところも魅力です。優良店では、教育体制や福利厚生が整っているので、正社員の黒服として働くメリットは多くあります。
黒服は実際稼げるのか
黒服はアルバイトの時給設定も1500円〜と高いですし、正社員も初月から手取り25万〜と高水準です。もちろん、出世して役職が上がれば、それに伴って給料も上がります。
他にも様々な歩合制度があるので、黒服は頑張り次第で確実に稼げる仕事と言って間違いないでしょう。
キャバクラボーイ(黒服)の給料についての詳細は是非こちらの記事もご覧ください。
黒服バイトは学生におすすめ
黒服のアルバイトは、他のアルバイトと比べて時給も高いですし、時間やシフトの融通が効きます。中々体験できないようなキラキラした世界を見ることが出来るのもメリットと言えるでしょう。
夜のお仕事なので、昼間は学業で、夜は黒服としてしっかり稼ぐ事が出来るので大学生におすすめです。
黒服とは歴とした社会人
夜の仕事は、危ない世界やグレーな世界というイメージがまだまだ払拭されていないのではないでしょうか。黒服は税金を滞納してそう…などの印象を持たれることも少なくありません。
しかし、黒服も一つの会社の歴とした正社員やアルバイトなので、税金をきちんと納めなくてはいけません。会社側が年末調整を行ってくれる場合と、自分で確定申告を行わなければならない場合があるので、納税についての確認を忘れないようにしましょう。
キャバクラボーイ(黒服)の仕事内容
黒服とは1日を通して一体どのようなスケジュールで、どのような仕事内容をこなしているのでしょうか?ここからは、黒服の仕事について解説していきます。
黒服の1日の業務フロー
黒服は営業前約3時間前の16時頃に出勤し、掃除や営業準備を終わらせます。営業を開始したら、ドリンクの配膳などのホール業務、役職によってはつけ回しやお客様への接客を行います。
営業終了後は、片付けやミーティングをして1日の仕事が終わります。何事もなくスムーズに仕事をこなせれば、2時頃退勤となるでしょう。
キャストが営業後にお客様からアフターに誘われている場合は、安全のためにアフター終了の連絡を待ってからの帰宅となる場合もあります。
黒服の1日の業務フローについての詳細は下記記事をご参照ください。
黒服には様々な仕事がつきもの
黒服の仕事には、準備や片付けといった大まかな業務の他にも、キャバ嬢のメンタルケアや酔ったお客様への対応など、細かいながらもとても重要な仕事がつきものです。
立ち仕事で体力も必要ですが、日々違った年齢層で違った人たちを相手に接客しなければならないので、精神力も培われます。
また、キャバクラのメインはキャストだからといって、黒服が清潔感のないだらしない格好をしていてはいけません。お客様や上司は必ず見ていますし、身だしなみを整えて勤務する事も仕事の一貫なのです。
キャバクラボーイ(黒服)になるなら知っておいた方が良い専門知識
黒服として働きたい方が事前に知っておいた方が良い知識は沢山あります。中でも必ず覚えておきたいポイントを紹介します。
キャバクラの料金システム
まず大前提として覚えておくべきなのは、働くキャバクラの料金設定です。黒服が料金を覚えていなければ、お客様に不信感を与えてしまいます。
1時間あたりのセット料金、延長料金、指名料金、キャストのドリンク料金、フードやボトルの料金など、お客様から質問された際には間髪を入れずに答えられるようにしましょう。
キャバクラのキャストタイプと管理方法
キャバクラには様々なタイプのキャストが存在します。キャストのメンタル管理や出勤率の管理も黒服の大事な仕事なので、それぞれのキャストがどのようなタイプなのか知っておく必要があります。
例えば、大人しくお人形のような性格のキャストに対して距離を詰めすぎてしまっては警戒して出勤率が下がってしまったり、メンヘラタイプのキャストに対して厳しい言葉をかけすぎてしまうとヒステリックをおこす可能性があるので、それぞれのキャストタイプに合った対応をしなければいけません。
黒服の中には、キャストに対して思わせぶりな態度をとり、あたかも恋愛関係にあるような色恋管理をする人もいます。キャストの管理方法の一つではありますが、一歩間違えれば御法度の風紀になりかねないので要注意です。
キャバ嬢タイプや色恋管理について詳しく知りたい方は下記リンクを参考にして下さい。
キャバクラの専門用語とハンドサイン
キャバクラでは物や動作の専門用語や、騒がしい店内で遠くからでもすぐ分かるようにハンドサインが使われます。黒服が専門用語やハンドサインを覚えていることは当たり前ですし、営業を円滑に進めるための手段でもあるので、働く前に勉強しておきましょう。
下記リンクでは、専門用語とハンドサインについて詳しく解説しているので是非チェックしてみて下さい。
黒服の接客方法
キャバクラに来店するお客様の中には、キャストだけが目当てな訳ではなく、黒服と楽しく飲みたいからという理由でいらっしゃる方もいます。黒服がお客様の席について盛り上げなければいけない場合もあるのです。
オーダーを受けたり、ドリンクを配膳したり、お会計などの一般業務をこなす事は当たり前ですが、酔ったお客様の無茶振りに対応するノリの良さも黒服には必要です。
黒服として出世するためには
黒服として出世するために心得ておくべきことの基本は、笑顔でいることです。お客様に対しての笑顔はもちろんの事、上司やキャストに対しても忘れてはいけません。
出世するためには、上司やキャストからの評価や信頼が必要です。いくら仕事が出来ても、無愛想な黒服が評価される事はありませんので、お客様にも上司にもキャストにも愛嬌の良さを全面的に出していきましょう。
黒服として覚えておきたいノウハウをもっと知りたい方は、下記リンクを参考にしてみて下さい。
キャバクラボーイ(黒服)として働く際の注意点
黒服として働く際には、覚えておかなければいけない注意点がいくつかあります。知らなかったでは済まされない場合もあるので、この機会に気をつけたいポイントを頭に入れておきましょう。
ご法度の風紀とは
風紀とは、黒服とキャバ嬢が恋愛関係になることで、黒服とキャバ嬢が付き合うことは絶対に禁止されています。風紀を乱してしまうと、高額な罰金を請求されたり、最悪の場合クビになります。
風紀をすると、キャバ嬢の扱いが平等ではなくなったり、キャバ嬢がお店を辞めてしまったり、お客様に噂がまわって売上が落ちてしまうなど、お店に多大な損害を与えてしまいます。
禁じられているルールを破るのではなく、黒服としての自覚を持って自分の仕事を全うしましょう。
罰金制度
キャバクラでは、黒服にもキャストにも罰金制度が用いられています。内容は、遅刻や当日欠勤の罰金、風紀罰金など様々です。
罰金制度とは、責任を持って働いてもらうために設けられている制度なので、ルールを守り真面目に働いていれば罰金を取られる事はありません。
必要のない罰金を給料から引かれている場合は、違法な罰金を取る悪徳店の可能性が高いです。入店する際のお店選びは慎重に行いましょう。
下記記事では、罰金制度についての詳細を知ることが出来るので要チェックです。
キャバクラの他の仕事について
キャバクラには、黒服の他に、専属で他の仕事を担当している人たちがいます。各ポジションでどのような業務を行っているのか見ていきましょう。
キッチン
キャバクラでのキッチン・厨房の業務内容は、フードの盛り付けや食器洗いなど未経験でもこなすことが出来ます。もちろん、調理師免許を取得している方は優遇されるでしょう。
簡単な仕事と思えますが、フードのオーダーがいくつか入っている場合は、セット時間が終わりに近づいている卓を優先する効率の良さや、盛り付け方のセンスを求められる重要な立ち位置です。
バーテンダー
キャバクラにはお酒を作って提供するバーテンダーというお仕事があります。お酒作りからホール業務まで全てを黒服が担当しているお店も多いですが、一流店になればなるほど、お酒の知識やカクテルの作り方のノウハウがあるバーテンダーが重宝されます。
キャバクラのバーテンダーに興味がある方は、下記リンクで詳しく解説しているので是非チェックしてみて下さい。
送りドライバー
営業終了後にキャストや黒服を家やアフターの場所まで安全に送り届けるという大事な業務を担っているのが送りドライバーです。深夜帯の業務となるので、副業として働いている方も多いです。
大事なキャストを任せているので、運転が荒かったり、下心を持っているような人は送りドライバーには向いていません。黒服は面接の際に人柄を見抜く力も必要です。
ヘアメイク
キャバクラにはヘアメイク店自体と契約している場合と、ヘアメイク担当の方を直接お店で雇っている場合があります。髪の毛のセットや身だしなみを整えることはキャバ嬢の基本ですので、大事なお仕事です。
未経験でもヘアメイクが出来る器用さがあれば採用の可能性はありますが、基本的には美容師の副業や、美容専門学生のアルバイトが多いようです。
キャバクラの怖い噂は本当?
多くの人が気になるキャバクラや黒服の黒い噂は本当なのでしょうか?黒服として働きたいけど、まだまだ怖いイメージが強いという方のために解説していきます。
キャバクラには暴力団が絡んでいる?
世間的なキャバクラのイメージは、暴力団関係の人が経営していそう…暴力団がバックにいるのでは…というものが多いのではないでしょうか。
しかし実際は、暴力団とは関わりがありません。理由としては、警察から摘発されたり、みかじめ料を払う無駄な経費など、お店にとってマイナスな事しかないからです。
黒服の仕事は怖くてきつい?
黒服の仕事は、拘束時間が長かったりお酒を飲む量が多かったりと、体力や強い精神が必要なことからきつい印象が強いですよね。上司から厳しい教育を受け、キャストからは雑用のように扱われる場合も無いわけではありません。
しかし、どのような仕事でも、人間関係が上手くいかなかったり、毎日の体力仕事で疲れ切ってしまうこともありますよね。
黒服は、仕事を覚えていくうちに業務はルーティン化され、毎日違うお客様と関わりでコミュニケーション能力が磨かれたり、未経験でも仕事面や人間性が評価され最短で昇進したり、とてもやりがいのある仕事です。
黒服Q&A
黒服になりたいんだけどどうすれば良い?
黒服になるには、まず求人に応募して面接を受けますよね。中には特例で知り合いの紹介などもありますが、どちらにしても清潔感や第一印象が良くなければ働くことは出来ないでしょう。
外見だけでなく、丁寧な言葉遣いや礼儀の正しさも大事なので意識しながら面接を受けることを心がけましょう。
これから黒服として働きたい方は、受かりやすいポイントを下記リンク記事で確認して面接突破しましょう。
黒服として働くメリットは?
黒服は、学歴や年齢関係なく出世可能なところがメリットと言えるでしょう。もちろん頑張り次第では、未経験からすぐに役職をもらえる場合もあります。
色々な人と関わるお仕事なので、仕事をしながらコミュニケーション能力を鍛えられ、自分の内面も磨かれていきます。
寮完備のキャバクラもあるので、地元から離れて働きたいけどまだ家がない…という状態でも体一つですぐに働けるというメリットもあります。
黒服はお酒が飲めないとダメ?
黒服は必ずしもお酒が飲めないと働けないわけではありません。確かに、お酒を飲める黒服の方が売上を上げられたりお客様の要望に答えられる場合は多いですが、ノンアルコールや薄めのお酒で対応することも可能です。
普段はお酒が弱い旨を伝えておいて、キャストのバースデーなどイベントがある時には、少しでもお酒を飲む努力を見せると良いでしょう。
黒服になったら彼女は出来ない?
黒服として働いたら彼女が出来ないわけではありませんが、彼女を作りづらいのは確かです。彼氏が黒服だと不規則な生活、綺麗な女性が多い職場など悩みの種が多いのです。
黒服の彼女に向いている人の特徴は、恋愛優先でなく自立していて熱中出来る趣味を持っていたり、同じ夜の時間帯で働いている人などです。キャストとの恋愛はご法度なので気をつけて下さい。
仕事も恋愛も充実させたければ、下の記事をチェックしてモテるけど相手を不安にさせない男について勉強しましょう。
まとめ
黒服とは何かを仕事内容や生活面も含めて解説しましたがいかがでしたでしょうか?
初めは覚えることが沢山あり大変かもしれませんが、徐々に仕事に慣れていけば、自分に会いに来て下さるお客様や自分の事を頼ってくれるキャストなど人との関わりにやりがいを感じることが出来ます。
黒服のお仕事に興味がある方は、まずは体験入社からはじめて自分に合ったお店を探してみて下さい!