ラウンジとは、キャバクラやガールズバーと同じ夜のお店のひとつで、リラックスした雰囲気で女性キャストとの会話やお酒を楽しむことができる飲食店です。
「高級感のある店舗でゆっくりとサービスを受けたい」といったビジネスマンや経営者層に人気があり、完全会員制の高級ラウンジも存在します。
この記事では、ラウンジとはどんなお店か、キャバクやガールズバーとの違い、仕事内容や給料など詳しく解説します。
また、女性キャスト・黒服(ボーイ)の働き方もそれぞれ紹介するので、「ラウンジで働いてみたい」という方は是非参考にしてください。
ラウンジとはどんなところ?
ドラマや漫画などでもよく見かけるキャバクラやガールズバー、そして昔ながらのスナック、クラブなど。
夜のお店はそれぞれ様々な特徴を持ちますが、ラウンジの主な特徴は以下の通りです。
- 高級感のある落ち着いた雰囲気
- 複数の女性キャストが1人または1グループのお客様を接客する
- お客様や女性キャストの年齢層が高め
ラウンジは、高級感のある落ち着いた内装で、広々とした店内にゆったりとした座席スペースが確保されています。
さらに、会員制の高級ラウンジでは、接待や商談に用いられる半個室・個室があります。
また、ラウンジならではの特徴、キャバクラやガールズバーとの大きな違いは、ゆったりとくつろぎながらソフトな接客サービスを受けられるという点です。
たとえば、キャバクラでは指名した女性キャスト(キャバ嬢)から一対一の接客を受けますが、ラウンジでは複数の女性キャストが同席してその場の雰囲気をより楽しめるような接客サービスがあるのが特徴です。
さらに、ラウンジに訪れるお客様は比較的年齢層が高く、経営者や社会的地位の高い人なども多くいます。
落ち着いた接客サービスを求めるお客様に合わせるように、働く女性キャストの年齢層がキャバクラやガールズバーよりも幅広いこともラウンジの特徴と言えるでしょう。
キャバクラやガールズバーでは、明るさや活気を求められるため、18歳以上の学生や20代前半の女性キャストが中心に在籍しています。
一方、ラウンジでは、高級感のある雰囲気に合わせて、20代後半から30代前半の女性キャストが活躍している店舗もあります。
ラウンジは、全体的に大人向けで落ち着いた雰囲気・特徴のある夜のお店と言えるでしょう。
ラウンジとキャバクラの違い
ラウンジとキャバクラ、ガールズバーには主に以下の違いがあります。
- 接客方法の違い(指名制度の有無)
- 仕事内容の違い(ノルマの有無)
- 給料制度の違い(バックの有無)
自分に合った雰囲気の夜のお店を探している方、また「自分が働くならラウンジとキャバクラ(ガールズバー)のどちらがいいか」と迷っている方は、参考にしてください。
接客方法の違い(指名制度の有無)
ラウンジはキャバクラやガールズバーとは接客方法が違います。
お店 | 接客方法 | 指名制度 |
ラウンジ | 複数の女性キャストが同じテーブルで接客を行う | なし |
キャバクラ | 女性キャストが隣に座り1対1で接客を行う | あり |
ガールズバー | 女性キャストがカウンター越しに接客を行う | 店舗による |
ラウンジはお店全体でお客様をおもてなしする接客方法であるため、「お店の雰囲気」を決め手にお客様が足を運ぶことがほとんどです。
そのため、基本的に指名制度はありません。キャストとしては指名ノルマを意識しなくて良いので、ラウンジは夜職が未経験の方でも働きやすい環境であるとも言えます。
なお、キャバクラでは1対1の接客を行うために、お客様は「指名するキャスト」を目当てに来店します。
自分の努力次第で売上を増やせる一方で、指名がなければ収入にはなりません。
キャバクラでは、女性キャストをサポートする黒服(ボーイ)も、どれだけお店に貢献して売上をアップできたかで収入が変わります。担当するキャストの頑張り次第でインセンティブ(ボーナス、バック)がもらえるため、営業中はフォローが欠かせません。
このように、「たくさん働いてたくさん稼ぎたい」といった方にはキャバクラのキャストや黒服(ボーイ)が向いているでしょう。
また、ガールズバーでは、ラウンジやキャバクラよりも敷居が低く、「フランクな接客」が特徴です。
お客様はカジュアルな雰囲気や接客対応を求めているので、お店のコンセプトに合った対応ができる方はガールズバーで働くのがおすすめです。
ラウンジ・キャバクラ・ガールズバーは、いずれもお酒を飲みながらキャストとの会話が楽しめる夜のお店です。
お客様が重視するサービスによって接客方法が異なるので、自分に合った働き方で求人を選ぶと良いでしょう。
仕事内容の違い(ノルマの有無)
ラウンジは、キャバクラや一部のガールズバーとは異なり、営業ノルマがありません。
たとえば、キャバクラの女性キャストは、自分を指名してもらうためにお客様との連絡先の交換、同伴・アフターなども仕事に含まれます。
一方で、ラウンジの女性キャストは基本的に指名制度がないため、営業活動を行う必要がないのです。
また、灰皿交換をする、ドリンクを作る、といった仕事は女性キャストではなく黒服(ボーイ)が行います。
ラウンジの女性キャストは「お客様の隣に座って楽しくおしゃべりすること」が基本となり、黒服(ボーイ)はその他の雑務が仕事となります。
なお、ガールズバーの仕事内容は、勤め先の店舗が取得している営業許可により違います。
「飲食店営業許可」と「風俗営業許可1号」の両方を取得している場合、キャストの指名・接待が可能になるため、ガールズバーでもキャバクラ同様に営業ノルマが発生するので注意してください。
給料制度の違い(バックの有無)
ラウンジではノルマを気にせず働くことができますが、その分バックやインセンティブはなく、収入は時給または日給のみです。
そのため、たくさん稼ぎたい方や頑張り評価してもらいたい方にはあまり向かないでしょう。
ただし、キャスト間で競争がないので「夜職でも落ち着いた場所で安定して働きたい」という方にはラウンジの仕事はおすすめです。
なお、東京都の場合、ラウンジとキャバクラの給料の違いはおおよそ以下の通りです。
- ラウンジ:時給4,000円~
- キャバクラ:時給3,000円~
ラウンジはバックやインセンティブがない分、時給が高めに設定されていることがあります。
さらに、会員制の高級ラウンジの場合、客単価が高くなるので、その分上記よりも高時給です。
キャバクラは、指名制度やドリンクバックなどによって収入が高まるため、時給だけ見るとラウンジより低いこともあります。
ラウンジとキャバクラの働き方の違い
「ラウンジで働きたい」と考えている方に向けて、より詳しくキャバクラやガールズバーとの働き方の違いについて解説していきます。
女性キャストと黒服(ボーイ)、それぞれの働き方を確認してみましょう。
女性キャストの働き方
ラウンジとキャバクラの違いとして、ラウンジは複数人で接客を行うこと、ノルマがないことなどを挙げました。他にも、実際の働き方の大きな違いとして、以下の2つがあります。
- 露出度の高いドレスやヘアメイクが必須ではない
- シフトの自由度が高い
キャバクラではドレスの着用とヘアメイクが必須であり、指名獲得やノルマの達成のためには露出度の高いドレスを着用しなければならないこともあります。
しかし、ラウンジで働く場合は、キレイめの服装やドレスであれば、過度な露出やヘアメイクは必須でありません。お店の雰囲気やコンセプトに合う服装であればOKです。
また、ラウンジではノルマがないので、キャバクラよりも少ないシフトでも働けます。
その上、勤務時間外にお客様に連絡したり、同伴・アフターといった営業に関する対応をしたりしなくても済みます。
より自由度の高い働き方ができるので、高収入・高時給の副業を探している人にラウンジのバイトはおすすめです。
黒服(ボーイ)の働き方
黒服(ボーイ)の働き方は、ラウンジとキャバクラで大きな違いはありません。
黒服の仕事は、お店の開店・閉店準備、ドリンク・食事の提供や灰皿交換などのホール業務、女性キャストのフォローやサポート、キャッシャー業務といった裏方作業になります。
お客様のご案内やキャストのつけ回しの際など、お客様と触れ合う機会も多く、ラウンジにおいても重要な役割を担っていると言えるでしょう。
ただし、ラウンジの場合は黒服が少数、または、いない店舗もあります。夜職未経験の方は、求人が多いキャバクラの黒服に応募するのも一つの方法です。
黒服の働き方・仕事内容についてもっと知りたい方は、以下の記事をご覧ください。
まとめ
今回は、ラウンジとキャバクラ・ガールズバーの違いを説明しました。
「自分はラウンジとキャバクラ(ガールズバー)のどちらで働いたいい?」と迷っている方は、以下を参考にしてみてください。
- 高時給のバイトを探している方
- 売上やノルマを気にせず自分のペースで働きたい方
- 夜職の中でも安定した収入が欲しい方
なお、たくさん稼ぎたい方や上昇志向の強い方は、女性キャストでも黒服(ボーイ)でも、キャバクラでの勤務がおすすめですよ。