夜のお店で働く女性を見つけ出し、お店に紹介する。それが夜職の「スカウトマン」の仕事です。華やかな夜の世界の裏側で、重要な役割を果たしているんです。
でも、この仕事は、条例や法律に引っかかる部分が多くてリスクの高い職業でもあるんです。
この記事では、夜職スカウトマンの仕事の実態や、稼ぎ方、そして気をつけるべきポイントまで、徹底的に解説していきます。夜の世界に興味がある人は、ぜひ最後まで読んでくださいね。
夜職スカウトマンって実際どんな仕事?
夜職スカウトマンの仕事は、ナイトワーク業界で活躍するスタッフを見つけ出し、キャバクラやクラブなどに紹介する役割を担います。この仕事には、直接人に声をかけたり、SNSを使って人材を探したりする活動が含まれます。
夜職スカウトマンの主な仕事内容は以下のとおりです。
人を見つける | 繁華街や駅前で、ナイトワークに興味がありそうな女性に直接声をかけます。SNSを活用して、ナイトワークで働きたいと考えている人を探します。 |
仕事の説明 | ナイトワークの魅力や具体的な仕事内容、給料について詳しく説明します。勤務条件や待遇についても、わかりやすく伝えます。 |
面接のセッティング | 興味を持ってくれた人を店舗の面接に繋ぎます。面接の日時調整や、面接での注意点をアドバイスします。時には面接に同行することもあります。 |
アフターケア | 面接後も連絡を取り合い、入店が決まれば引き続きサポートします。勤務を始めてからも悩みがないか定期的にチェックします。 |
夜職スカウトマンとして成功するには、人と話すのが得意で、他人の話をしっかり聞けるコミュニケーション能力が必要です。
また、お店側とのパイプ役も大切な仕事です。お店のニーズを把握し、それに合った人材を見つけ出すのも夜職スカウトマンの腕の見せどころ。時には、お店同士のトラブル解決に関わることもあるんです。
夜職スカウトマンの需要が高い理由
夜のお店は常に人手不足という状況に直面しています。これにはいくつかの理由があります。まず、多くの人が昼間の仕事を好むため、夜勤可能な人材は限られています。
夜の仕事に対するネガティブな社会的イメージも大きく、これが働くことへの心理的障壁となっている人も少なくありません。さらに、夜のお店での仕事は体力を要するものが多く、長期間続けるのが難しいという現実もあります。
こうした背景から、夜職スカウトマンの需要は高まっています。その理由は主に次の3点です。
- 人材を確保するため
- お店が欲しい人材とのミスマッチを防ぐため
- 夜の仕事に対してのハードルを下げるため
1つ目は、効率的に人材確保するためです。お店側が直接募集をかけても、なかなか人が集まらない現状があります。夜職スカウトマンは、街中で直接声をかけることで、潜在的な人材を発掘できるんです。
2つ目は、ミスマッチを防ぐためです。夜職スカウトマンは、お店の特徴や求める人材像を熟知しています。そのため、お店に合った人材を的確に見つけ出せるんです。
3つ目は、心理的なハードルを下げるためです。夜の仕事に興味はあっても、自分から応募するのは勇気がいるもの。夜職スカウトマンが間に入ることで、その心理的なハードルを下げる効果があるんです。
これらの要因から、夜職スカウトマンの役割はますます重要となり、今後もその需要は高いまま続くと考えられます。
がっつり稼げる?夜職スカウントマンの収入について
夜職スカウトマンの魅力といえば、やっぱり稼げる可能性が高いこと。でも、実際どのくらい稼げるの?フリーランスと会社所属、どっちが有利なの?
ここでは、夜職スカウトマンの収入事情について、具体的な数字を交えながら詳しく解説していきます。気になる大物スカウトの報酬額についても触れていきますよ。
夜職スカウトマンはフリーランスと会社所属どっちが稼げる?
夜職スカウトマンの働き方は、大きく分けてフリーランスと会社所属の2パターンがあります。
フリーランスの場合、報酬は完全歩合制が一般的。つまり、成果に応じて報酬が変動します。高額報酬を得られる可能性がある反面、紹介先の店舗が少ないため安定性に欠ける面もあります。
一方、スカウト会社所属の場合は、基本給+歩合給のケースもあります。収入の安定性はありますが、報酬の一部を会社に取られるためフリーランスほどの高額報酬は期待しにくいでしょう。
では、どちらが稼げるのか?これは一概に言えません。フリーランスは腕次第で高収入を得られますが、会社所属のほうが紹介先の店舗が多いこともあり安定して稼げる可能性があります。自分のスキルや性格に合わせて選ぶのがいいでしょう。
スカウト報酬の相場:一例を紹介
スカウトの報酬のことを「スカウトバック(SB)」と呼びます。
スカウトバックは大きく分けて買い取り制、永久バック制の二種類がありますが、キャバクラのスカウトはほとんどが買い取り制となります。
買い取り制 | 紹介が成立した最初の1回のみ |
永久バック制 | 紹介者の売上の一部が毎月支払われる(10~20%) |
スカウト報酬の相場は、お店の規模や地域によってかなり差があります。ここではキャバクラへの買い取り制で紹介した際の一般的な例を紹介します。
キャバクラのスカウトバックは、紹介した女性の容姿ランクで報酬額が変動しますが、1人あたり5~15万の範囲が一般的です。
通常、キャバクラでスカウトした女性が働き始めた時点で報酬が発生します。お店との契約内容によって入店から最低でも10日勤務するなどの諸条件が異なる場合があります。
人気キャストをスカウトしたらいくら稼げる?
一般的には5~15万ほどの相場ですが、中には他店でナンバークラスにいたり、数百万円ほどの月間売上が見込める人気キャバクラ嬢も移籍する可能性はありますよね。
そういった人気キャストを紹介できれば、スカウトバックが50万ほどになることもあるようです。
ただし、こういった人気嬢をスカウトするのは並大抵のことではありません。人気キャストは他店との契約があったり、引き抜きに対する違約金が設定されていたりすることも。
また、運よくスカウトできても、トラブルに巻き込まれるリスクも高くなります。高額報酬の裏には、それなりのリスクがあることを忘れないでください。
スカウトマンが稼げるかどうかは以下の記事も参考にしてください。
ヤバい?合法?スカウトをする際のリスク
前述の通りスカウトマンの仕事は、たくさんのキャストを紹介すれば大金を稼げる可能性はありますが、実は条例や法律に触れる面があり逮捕される可能性も少なくありません。
ここでは、スカウト活動に関わる主な法律と、それに違反するとどうなるのか、具体的に解説していきます。スカウトマンを目指す人は、必ず押さえておきたい重要ポイントです。
迷惑防止条例って何?
スカウトマンにとって最大のリスク、それが迷惑防止条例です。この条例は、公共の場所での迷惑行為を取り締まるもの。多くの都道府県で制定されています。
実はスカウト行為自体が、この条例で禁止されている「客引き」や「勧誘」に該当するのです。
例えば、東京都の場合、路上や駅前での勧誘行為は禁止されており、違反すると50万円以下の罰金または拘留若しくは科料に処せられます。
常に警察が監視しているわけではないとはいえ、取り締まりが厳しくなっていることは事実なので、最も可能性の高いリスクと言えるでしょう。
知らずに違反しがちな「職業安定法」
スカウト活動で気をつけるべきもう一つの法律が、職業安定法です。この法律は、労働者の職業紹介や労働者派遣に関するルールを定めています。
スカウト活動は、実質的に職業紹介に当たる可能性があります。職業紹介を行うには、厚生労働大臣の許可が必要。無許可で職業紹介を行うと、1年以下の懲役または100万円以下の罰金の対象になります。
また、18歳未満の人を風俗営業の従業員として紹介することも禁止されています。甘く見ていると大きな罰則を受けることになるので、注意が必要になります。
風俗スカウトの落とし穴「売春防止法」
風俗店へのスカウト活動にも厳しい法律の壁が立ちはだかります。それが売春防止法です。
この法律は、売春や売春の勧誘、斡旋を禁止しています。風俗店は、実質的に売春を行っているとみなされ、そういった店舗へ女性を紹介する行為は、売春の斡旋に当たる可能性があります。
売春防止法違反とみなされると、2年以下の懲役または5万円以下の罰金という罰則が科されます。
風俗店へのスカウト活動は、高額報酬の可能性がある反面、法的リスクも非常に高いです。安易に手を出すのは避けたほうがいいでしょう。
便利だけど超危険!SNSでスカウトをする際のリスク
近年、インターネットやSNSを使ったスカウト活動が増えています。手軽で効率的に見えますが、実はこれが最も危険な方法なんです。
スカウト行為自体が違法であることを知らない人も多いでしょう。路上だけでなく、SNS上でも違法行為になるんです。ここでは、デジタル時代のスカウト活動の実態と危険性について詳しく解説していきます。
法律違反の恐れがある
SNSやマッチングアプリを使ったネットスカウトには、以下のような法律違反のリスクがあります。
迷惑防止条例違反 | 多くの都道府県で、公共の場所での勧誘行為を規制しています。たとえオンライン上でも、執拗な勧誘メッセージは迷惑行為とみなされる可能性があります。 |
職業安定法違反 | 職業紹介事業の許可なく求人活動を行うことは違法です。SNS上での無許可の求人活動は、この法律に抵触する恐れがあります。 |
青少年保護育成条例違反 | 未成年者を対象とした勧誘は、多くの地域で禁止されています。SNSでは年齢確認が難しいため、意図せず未成年者をスカウトしてしまうリスクがあります。 |
児童福祉法違反 | 労働条件を明確に示さずにSNSで勧誘を行うことは、この法律に抵触する可能性があります。 |
これらの法律違反に対する罰則は厳しく、最悪の場合、長期の懲役刑や高額の罰金が科される可能性があります。
- 1年以上10年以下の懲役
- 20万円以上300万円以下の罰金
さらに、多くのSNSプラットフォームは、その利用規約で商業的な勧誘行為を禁止しています。違反した場合のペナルティには以下のようなものがあります。
- アカウントの一時停止
- アカウントの永久凍結
- IPアドレスのブロック
これらのリスクを考慮すると、SNSを使ったスカウト活動は非常に危険であり、合法的で倫理的な採用方法を選択することが重要です。
証拠が残りやすい
デジタルでのスカウト活動は、バレにくいように思えるかもしれません。しかし、実際はその逆なんです。
SNS上でのやり取りは、デジタルの証拠として残ってしまいます。メッセージのやり取りや、投稿の履歴など、すべてがデータとして保存されています。これらは、法的な問題が生じた際に証拠として使用される可能性があります。
また、多くのSNSでは通報システムが発達しています。不適切な勧誘メッセージを受け取った人が簡単に通報できるようになっており、それが取り締まりにつながるケースも多いんです。
さらに、一部のSNSでは自動検出システムを導入しています。不適切な言葉や表現を自動的に検出し、アカウントを停止するなどの対策を取っているところもあります。
つまり、デジタルでのスカウト活動は、より高いリスクを伴うということなんです。安易に手を出すのは、絶対に避けるべきでしょう。
まとめ:夜職スカウトマンという仕事の将来性はあるがリスクも高い!
夜職スカウトマンの仕事は、高収入の可能性がある一方で、法的リスクも非常に高いことがわかりました。
迷惑防止条例や職業安定法、売春防止法など、様々な法律に抵触する可能性があり、特にSNSを使ったスカウト活動は極めて危険です。
こうしたリスクを考えると、夜職スカウトマンよりも、夜のお店で働くボーイのほうが安全で稼げる可能性が高いかもしれません。ボーイの仕事は合法的で、スキルを磨けば高収入も望めます。
興味がある方は、ナイトワーク求人サイト「メンズ体入」を活用してみてはいかがでしょうか。
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